micro nikkor 55mm f3.5
aps-c機でのレビューの時にレンズ構成とかいろいろ書いていますので是非そちらもご覧ください
千夜一夜に私の記事よりも遙かに情報量の多い記事があります
今回大事なのはaiレンズではないってことです
ai化されているとボディに絞り値を伝えることができるんですがそれができないので一枚撮って露出を探ってから撮るようになります
無駄にシャッターを切ることになりますがそれはそれで新たな気付きを得るチャンスだと思えば楽しめます
撮りたい露出を想定して撮影し、想像と違う時に新たな被写体の魅力に気付くこともあります
意外と露出オーバーでもいいかもしれない、とか思ったりアンダーでも良いかもしれないなってなったりするかもしれません
D600での写り
写真はすべてRAWからのストレート現像です
フルサイズ機は一台しかないので写りはaps-c機で使った時と比べるしかないのですがaps-c機で使った方がシャープな印象です
RAW現像で十分シャープにできるので問題はないですが好みを言えばaps-c機での写りの方がセンサーサイズによる固さと相まってスッキリしていて好きです
マイクロコントラストが低いのか細かい被写体になるとオールドレンズによくあるモヤモヤ感があります
ボケはaps-c機でのレビューの時にどうこう言うレンズではないって言いましたがフルサイズ機になるとボケはもう少し締まって欲しいって時がありました
絞ったら良いって話かもしれませんが私は玉ボケが丸い方がが好きなので下手に角ばったボケになるならaps-c機で使った方が良いよなって思いました
あとはボケが荒れやすいです
55mmという焦点距離のせいか背景整理がしにくく、木々の花で高いところに咲く花なんかは余計な枝が多く写り込み、もっと寄りたいって何度も思いました
うまいこと寄り切れた時のボケのスッキリ感はすごく良いです
最後になりますが色に関し赤っぽくなりやすいですがaps-c機で使用した時はそういう印象がなかったと思うのでボディのせいかと思います
まとめ
aps-c機で使用した方が絞り開放で被写界深度も厚く、シャープで、被写体にもよりますがスッキリした像が得られます
パープルフリンジなんかの色収差はaps-c機でも気にならなかったのでフルサイズ機ではもちろん気になることはなかったんですが背景の方が汚くなりやすいです
また焦点距離が55mmは私には広すぎで背景整理もしにくい印象です
ハーフマクロで寄れなくて不便ということはなく、被写体に物理的に近寄れないから寄れないことの方が不便でした
例えai化されていたとしても絞り値がボディに伝わるだけなのでそこに不便さは感じません
不便を感じたのはファインダー内でのピント合わせが結構しんどかったです
オートフォーカスができれば良いなと思いましたがオートフォーカスがついてるのはf2.8のmicro nikkor 55mmになってしまい、レンズ構成から変わっているのでどうしてもf3.5が使いたいって人はレフ機よりもミラーレス機でフォーカスアシストを使った方がピント合わせに間違いはないです
最悪、時間はかかってもライブビューで合わせるってのも有りですよね
うすうす気づいてましたが私は中望遠マクロの方が好きだということがわかりました