購入経緯
rokkor 55mm f2が8枚絞りでもっと絞り羽根が多いレンズを探していたところ今回のレンズにたどり着きました
10枚絞りでrokkor 55mm f2よりも2枚も絞り羽根が多くてゴージャスです
ただ過去にpentaxのレンズをいくつかレビューしていますが必ずしもそのレンズを使う理由がみつからなかったので買うのを迷っていました
購入になかなか踏み切れなかった理由として、以前レビューした smc takumar 55mm f1.8がフリンジが結構出ていたってのもあります
今回はf2ということで設計には無理がないとは言え、かなり昔のレンズなのでそれなりにひどい描写を覚悟の上、購入しました
ちなみにですがauto takumar 55mm f1.8の10枚絞りのゼブラ柄の鏡筒のものは結構値段がするんですよ
f1.8だと被写界深度を厚くするのに結局絞って使うのでf2で開放から使えた方が私には実用的です
あとf1.8のレンズだと次の絞りが一気にf2.8だったり、その中間だったりするのでf2開始の方が調整しやすいです
ただf2のレンズが好きって話になっていますが今回のレンズの話をしていきます
レンズ情報
- 焦点距離 55mm
- 開放f値 f2
- f値の刻み f2からf11まで間に刻みがあり、f11からf22までは間に刻みはありません
- レンズ構成 5郡6枚
- 絞り羽根 10枚
- 最短撮影距離 0.55m
- フィルター径 46mm
- 重量 173g
- マウント m42
見た目はかなり小ぶりでマイクロフォーサーズ用のレンズより小さいんじゃないかってくらいです
重量も軽いので鞄に入れておいても気にならないのも良い点です
使用環境
ソニーのAPS-C機のa6000にm42のヘリコイド付きアダプターをつけて使用しました
ヘリコイド付きアダプターを使うと中間リングをいちいち挟まずにマクロ撮影ができるのでかなり便利です
テスト撮影
まず最初はそこそこ近接よりの撮影からです
開放f2ですがぼけが綺麗で驚きました
ピントのすぐ後ろが荒れている感は否めませんが良い写りです
ピントの合焦部は甘さは残りつつハイライトが滲んでいますが表現の幅が出るので良いと思います
f2.8になるとシャープさが増します
奥のぼけはそこまで変わりはありませんがピントのすぐ後の部分は引き締まり荒れている感じが減ったかと思います
f4で全体的に引き締まってきましたが玉ぼけが角ばることがないので違和感がありません
そしてf値の判別が難しいです
f5.6ですが私のミスでピントのピークが少し奥にずれてしまいました
絞り環がレンズの前玉の方にあるので手袋しながら操作していたら一緒に動いてしまいました
それにしてもぼけが良いです
若干二線ぼけっぽいところもありますが二線ぼけも表現に使えるので構いません
被写体が変わりましてたぶん最短撮影距離の0.55m付近の開放です
まずはピントですが蕊に来てますがすごくシャープです
ですが花びらの当たりはぼけて滲んでいるように見えます
あと玉ぼけが結構出ますが輪郭は強くありません
全体的にソフトな印象です
f2.8ですが全体的にソフトな印象は変わっていませんし、そこまで大きな変化はありませんが花びらまでシャープになり、被写界深度が厚くなっています
あと玉ぼけですが少し角ばってきています
f4でソフトな印象は減り、コントラストが上がったように見えます
f5.6では特筆すべきことはないかなって感じですがオールドレンズらしくコントラストも彩度も低めです
周辺に関してはf5.6より絞った方が間違いないです
f4だと少し甘いかなって感じです
続いて近接ですが開放f2ではソフトフォーカスがかかっているかのようですがよく見ると解像しています
f5.6まで絞ってもソフトフォーカスがかかっているように見えます
若干ぶれてますが近接だと絞ってもソフトフォーカスがかかっているかのようです
作例も兼ねての注意点
たぶん開放でのマクロですがベールがかっている感じが雰囲気出てます
ピントもシャープです
開放での前ぼけですがかなり綺麗です
ピントの合焦部もシャープです
ただ輝度差があるところはパープルフリンジが出てます
修正不可能なものですがソフトな感じなのでそこまで気になりません
虹色のゴーストが出ます
レンズにゴミついてるのがわかってしまうので気づいたらレンズ清掃した方が良いです
アダプターの質も影響するのでレンズのせいかはわかりませんが内部反射する時があります
玉ぼけが若干ぐるぐるしているような気もしますがAPS-C機なので何とも言えません
たぶんf5.6かf8くらいなんですがバッキバキにはなりません
使い込んでいないので確定ではありませんが渋い描写は苦手なのかもしれません
まとめ
気に入りました
ぼけが綺麗なので開放からガンガン使いたいレンズです
逆に絞ると個性がなくなります
せっかく絞り羽根が10枚あるのに絞らないのは宝の持ち腐れですが絞らないといけない時は必ずあります
被写界深度を厚くしたい時ってありますよね
パープルフリンジなんかの色収差が気になる時なんかも絞る必要がありますからね
そういう時に絞り羽根10枚が役に立つはずです
ただ万能なレンズではないので別のレンズも持って行くべきです
少ししか使っていませんがソフトな描写なので子どもや女性、ペットや植物なんかをハイキーに仕上げるのも良いかもって思います
桜とか撮ったらどうなるのか楽しみです
ピンバック:pentax auto takumar 55mm f2 前期型はピントはシャープでふんわり描写 - 郡山めだか
ピンバック:pentax auto takumar 55mm f2 前期型はピントはシャープでふんわり描写 - 郡山めだか