まずは修理前のレビューからです
PROがついているものの記事はよくありますが私の所有のはPROが入っていないものです
いつも通りジャンクで購入したのでバラしてレンズを磨きをしたんですが以前の所有者が落としたのを修理しようとしたのか、前玉のフィルター系がガチャガチャになっていました
銘板が外れなかったので無理矢理取り外してゴミ箱にぽいしました
銘板はなくても気にしませんしそもそも捨てられる運命だったものをレスキューしているのでいいんですって言い訳をしておきます
和製アンジェニュー
tokinaがフランスのアンジェニュー社用に作っていたレンズのOEMらしく、硝材やコーティングで違うところはあると思いますが写りは似ているらしいです
そういうところから和製アンジェニューって言われたりします
ですが私はアンジェニューのレンズなんて使ったことがないので比較とかできませんがどんな写りか試せればそれで良いんです
仕様
焦点距離 28-70mm
レンズ構成 12群16枚
最短撮影距離 0.7m
フィルター径 72mm
重さ 600g
詳細はTokinaの記事がありましたのでそちらへどうぞ
このレンズはジャンクで購入したものでバルサム切れでぬるってレンズがずれるのではなく、すかすかでするっとずれました
また後玉のコーティングも劣化有りです
使用環境
aps-c機のD3300で使用し、RAW+JpgのJpegを掲載します
使用感
バルサム切れのせいかf2.8では全く使い物にならずにf4でも厳しい状況です
f5.6になってもベールがとれませんし拡大してもピントがキリっとなりません
f6.3でもベールがかっていますが写り自体は好きなレンズかもしれません
繊細でぼけも綺麗です
f8ですがキリっとしませんしそれよりも白が滲んでいます
バルサムが完全に切れているとこうなるんだなって勉強になります
私にしては珍しく景色です
思いのほかちゃんと写っていますが拡大するとキリっとしていないんです
このレンズのバルサム切れが直ったらどんな写りをするのか気になるわけです
修理
気になりつつも半年経ち、めだかの作業も落ち着いてきたのでやっと修理しようと決断しました
f8まで絞らないといけないレンズで600gもあるとか正直ただの苦行ですからね
迷わずキットレンズを持って行きますってことにならないように使えるようにします
修理に関しては記事にするつもりはなかったんですが失敗したんで記事にします
ですので上手くいっているとこまでは写真がありません
レンズ自体は銘板外して抑えてあるドライバー4本外すだけでレンズを簡単に外せるので親切設計です
後玉と中玉のバルサム切れを直すんですがUVレジンを使うことにしました
カナダバルサムだとレンズを加熱しながらバルサムも温めて柔らかくなったらくっつけて空気抜いて冷やすって感じでレンズ買った金額よりは高くつくのでやめました
UVレジンなら固まるまで晴天時3分~30分って書いてあるし、曇りの日だし、太陽光に当てなきゃ大丈夫そうと思い、ダイソーの速乾レジンを使ってみることにしました
理由はいろいろ調べてみると粘度があって空気抜きやすそうだからです
あまりレジンはよくないって記事を見かけますがそれも含めてやってみないとね
ということで後玉は成功しました
この時点までは本当に記事にするつもりはありませんでした
問題は中玉です
わかりますかね?
ずれてくっついてしまいました
もうね、中の空気抜いてる途中にびたっと動かなくなりました
その間3秒くらいです
敢えて天気が曇りの日にしたのにふざけんなって思いました
固まるのに3~30分って書いてあるのに3秒で固まりました
急いで調べてアセトンが入っているネイル落としを買いに行きました
ネイル落としって爪落としって訳すと劇薬な感じしますよね
買い物から帰ってきたところでアセトンの入れ物買ってないって気づきました
アセトンはプラスチックなんかは溶けるので陶器やガラスが良いです
その辺にあったコーヒーカップで代用です
水槽に入れておけば生き物の隠れ家になるんじゃねって思ったんですがそんなに使用せずって感じで置いてあったものです
中玉にコーティングが吹き付けてあってアセトンで全部落ちたら本当に終わりだなって思いつつどぼどぼ注ぎました
上手く外れてくれるか不安ですが2、3日かかるようなので気長に待ちます
こういう時急ぐといろいろやらかしてレンズ割ったりするんで落ち着いて待つのってすっごく大事なんですよね
本当は怒り心頭ですけどね
レジンは薄く塗ると即効で固まるって私は一生忘れません
進捗があれば追記します
なければ上手くいかなかったと思ってください
修理は終わりましたがコーティングがダメになりました
そんな状態で軽く撮ってきたって記事はこちら