fl50mm f1.8
今回はCANONのfl50mm f1.8というレンズなんですが同じスペックのefマウント判をレビューしたばかりなのになんで?って感じですよね
実は随分前に購入したのに使っていませんでした
引き伸ばしレンズにハマっていた時で最短撮影距離が長いレンズを持ち出す機会が減っていたってのもありました
レンズ情報
レンズ構成は4群6枚でガウスタイプ、絞り羽根が6枚、最短撮影距離が0.6mで重さが280gとなっています
fl50mm f1.8は前期、後期の2種類あるようですが私が所有するのは後期のみです
初期はアトムレンズという放射能レンズが使われています
アトムレンズはレンズが黄色になる黄変があるので好きではありませんので後期型を購入しました
紫外線を当てれば直るらしいですが黄変が直っても光学的に直るのか疑問です
あと前期はぐるぐるぼけのカールツァイスのbiotar(ビオター)というレンズに似ているしく和製ビオターと呼ばれたりしています
ちなみにですが所持しているものは絞り環のクリックがないジャンク品です
玉をどっかから移植すればクリック有りにできますが特別困ることはないのでそのままです
写り
逆光気味な被写体で開放f値なのでパープルフリンジなんかの色収差が目立ちます
背景の玉ボケは輪郭が強めに出てるようです
ピントはシャープf1.8にしてはシャープだと思います
f2.8でも色収差があり、パープルフリンジが気になりますが編集ソフトでどうにかなりそうなくらいです
ピントは線が太い印象ですが十分シャープかと思います
f4でも色収差があります
f5.6でぎり許容範囲内ってところです
f8で完全に消えるってところです
被写体が変わり、周辺の確認です
開放f値だとやっぱり甘いです
f2.8でも微妙な感じです
f4でも怪しいです
f5.6でぎりぎりセーフです
また被写体が変わり、順光での確認です
開放f1.8ではふんわりしています
f2.8でもふんわり気味です
f4でも若干ふんわり気味です
f5.6でもなんだかふんわりしています
f8でもしゃきっとしない気がします
また被写体が変わり、順光での近接です
開放f値でふんわりしていますが、意外と良い写りです
好みが分かれるかと思いますがぼけの荒れ具合は好みです
f2.8で被写界深度が厚くなりますがぼけがそこまで固くならないのも良いです
f4で角ばったぼけが気になるかもしれません
f5.6でピントが安定した気がします
f8でも背景が程よくぼけています
次は半日陰での近接の被写体です
開放f値なのでふんわりしていますがピントの合焦部は解像してます
ふんわり気味なので色収差もはっきりでません
f2.8でぼけが汚くなります
その汚さが良いです
ピントもシャープですし、立体感もあります
f4まで絞るとピントはかなり落ち着きます
背景次第ですがぼけは絞る程二線ぼけが増えるので汚くなります
f5.6で全体が引き締まる感じです
f8まで絞ると面白みが少し減ってしまった印象です
次は逆光での近接です
開放f値ではふんわりしてますし、パープルフリンジも出ています
あと直接レンズに太陽光が入っているんですが意外とコントラストが落ちていません
f2.8でパープルフリンジがほぼ気にならなくなりました
玉ぼけが角ばっています
f4ですがふんわり気味なのは変わりませんがよく写っていると思います
f8まで絞っても大してふんわりは改善しましせん
全体にフレアがかかっているんだと思います
逆光での細かい描写を見ていきます
開放では当たり前のようにパープルフリンジが出ます
全体的にフレアがかかっていますし、ゴーストも出ています
f8でも盛大にゴースト出ますし、色収差 も残っているので逆光耐性はないと思った方がいいです
かと言っていわゆるエモい逆光の出方もしないです
まとめ
このレンズはピントは開放からシャープですが全体としてふんわり気味で、絞ってもうっすらベールがかっている印象です
光源によってはパープルフリンジやフレア、ゴーストが出るのでできれば順光か日陰で撮りたいです
近接でのぼけの写りが綺麗とは言えないですが好みです
あとはふわっとした描写が近接で花とか撮ったらいい感じになりそうです