駅前に用事があり、向かいながらレンズのテストをしてきました
この日は七夕の7月7日です
駅まで行けば七夕らしいものが撮れたんじゃないかと記事書きながら気づきました
そんでもって駅前らしい写真もほぼ撮っていないことにも気づきました
花とか撮ってた方が好きと言っておきます
さて、まずはどんなレンズか見ていきます
SMC TAKUMAR 55mm F1.8
超有名、オールドレンズの定番のSUPER TAKUMAR 55mm F1.8の後継のレンズです
後期と言う場合もありますが違いはコーティングの違いでSMCはマルチコートのようです
SUPER TAKUMARの方がシングルコートでフレアやゴーストが出やすくて人気らしいですがSMC TAKUMARが私の手元にあるので記事を書いてきます
レンズフード付きですが効果があるかは微妙かと思います
メーカーは現在のRicohです
このレンズの大きな特徴としてトリウムガラスという放射性物質を使用したレンズが使われています
アトムレンズや放射能レンズと呼ばれたりします
特に使用して人体に影響があるわけではなく、レンズが割れて欠片を吸い込んだら危ないらしいですがレンズを割るのは落とした時だと思うので吸い込むことはないと思います
黄変
問題は放射能がどうこうではなく経年変化でレンズが黄色く変色してしまうことです
デジタルでの撮影であればホワイトバランス弄ればなんとかなることがほとんどなので問題ありません
そういった変化も楽しむのがオールドレンズでもあります
ですがフィルムだとそうはいきません
全てが黄色になってしまうらしいです
私はフィルムはやらないので問題ありませんが紫外線を1週間くらい当てると黄変がなくなるらしいです
今回の入手したレンズも若干黄変しているので気が向いたらやってみるかもしれません
マウント
m42のピン押しタイプのものです
マウントアダプターはピン押しとそうでないもにがあるのでアダプターを使う時は注意してください
私は最初ニコン機で使おうとしていたので補正レンズ入りのを用意していました
他のブログ記事のレビューでは解放からシャープに写り…とあり、え?全然甘々なんですけど?ってなったので補正レンズを叩き割りました
もう一台のソニーのa6000で使うことにしました
補正レンズ入りのを使う場合は信頼できるものを購入した方が良いです
使用感
小型軽量で良いですが個人的には絞りリングが細いと感じました
個体の状態が悪いのか粘りがあるような感触で1つ分目盛をずらそうとすると2つ分目盛が動いたりと慣れるまでは使いにくい印象です
ピントリングは良いトルク感で好きです
フィルター径も49mmで特殊なものでもないので使いまわしが利きます
写り
画像クリックで大きいサイズ(半分くらいのサイズのもの)の写真が見られます
全て撮って出しJpegのオートホワイトバランスです
ピントが合っている部分はオールドレンズにしてはシャープな方かと思います
APS-C機ですがぼけもダブルガウスらしい雰囲気のあるぼけです
明暗差があるとパープルフリンジが結構でるのが難点で
暗かったのでISO400で解放のf1.8ですが解像感あります
APS-C機でレンズの良いところしか使っていないので周辺が流れてる感じもないです
人気なのがわかる気がします
使用していて感じたんですがハイライトなのか明るいところが滲む傾向があります
レンズを確認しても特にくもっているわけでもないのでこういうレンズなんでしょうかね
そのせいなのかコントラスが低いです
トリミングしてますが解放f1.8のISO800です
拡大してみると中央の水滴の輪郭がはっきり見えるのでやはり解放からシャープなレンズだと確認できます
近接で若干ピントずれていますがぼけもうるさくないのでつかいやすそうです
絞ると絞っただけぼけが締まりますが特に癖もない印象です
絞っても解像感バキバキになるわけでもなくピントの合っているところは良いと思いますが絞り羽根が6枚なので背景の角ばったぼけが目立ちます
開放ということもあり、ハイライトが滲んでいます
軽くソフトフォーカスがかかっている感じですがかかり過ぎていないのが使いやすくて良いですね
ストックフォト系に投稿するとだいたいはじかれてしまうんです
f8でISO400ですが質感がやっと出てきたかと思います
f8まで絞ってもバキバキにもなりません
パープルフリンジ出るので絞りを開けて使うのは補正前提で使うか明暗差避けるかしないといけないですね
ただ曇りの空気感はかなり伝わるレンズかと思います
半逆光ってのもありコントラストが落ちています
日陰でかなり暗い場所にあったガクアジサイで解放で撮った記憶があるんですけど被写界深度が深いのでそこそこ絞っています
薄暗いところで撮るとハイライトが滲むことなくしっとりと写せるんですかね
これは間違いなくf1.8の解放です
テストなので開放でって思って撮ったらこんな写るの?ってびくりしました
よく見るとパープルフリンジ出てるんですけどね
f8でも近接ならそこそこぼけてくれます
重箱の隅を突くようですがf8なのにパープルフリンジ出ます
気になり始めるとすごく光って見えます
まとめ
2時間ちょいくらいしか使っていませんが傾向はなんとなくわかりました
このレンズは花とか柔らかいものを撮ったらいいんじゃない?って感じです
開放からそこそこシャープに写りますし、空気感が写るのでよく女性のポートレートで使われるってのもわかりました
石とか彫刻とか堅い質感を写すのは向いていませんし、ハイライトが滲む傾向があるので反射するような金属も向かないと思います
逆光や半逆光ではコントラストが下がるので注意が必要です
ぼけの雰囲気はすごく良いので出来ればf値解放でガンガン使いたいレンズですが色乗りが全体的に悪いのでRAW現像した方が良いレンズということで最後の写真で終わりです
ピンバック:pentax auto takumar 55mm f2はとにかくぼけが綺麗で開放で使いたいレンズ - 郡山めだか