AT-X270AF 28-70 F2.8のレビューついでに修理状況

まずは修理前のレビューからです

PROがついているものの記事はよくありますが私の所有のはPROが入っていないものです

いつも通りジャンクで購入したのでバラしてレンズを磨きをしたんですが以前の所有者が落としたのを修理しようとしたのか、前玉のフィルター系がガチャガチャになっていました
銘板が外れなかったので無理矢理取り外してゴミ箱にぽいしました

銘板はなくても気にしませんしそもそも捨てられる運命だったものをレスキューしているのでいいんですって言い訳をしておきます

和製アンジェニュー

tokinaがフランスのアンジェニュー社用に作っていたレンズのOEMらしく、硝材やコーティングで違うところはあると思いますが写りは似ているらしいです

そういうところから和製アンジェニューって言われたりします

ですが私はアンジェニューのレンズなんて使ったことがないので比較とかできませんがどんな写りか試せればそれで良いんです

仕様

焦点距離 28-70mm

レンズ構成 12群16枚

最短撮影距離 0.7m

フィルター径 72mm

重さ 600g

詳細はTokinaの記事がありましたのでそちらへどうぞ

このレンズはジャンクで購入したものでバルサム切れでぬるってレンズがずれるのではなく、すかすかでするっとずれました

また後玉のコーティングも劣化有りです

使用環境

aps-c機のD3300で使用し、RAW+JpgのJpegを掲載します

使用感

バルサム切れのせいかf2.8では全く使い物にならずにf4でも厳しい状況です

AT-X270AF 28-70 F2.8 f4
AT-X270AF 28-70 F2.8 f4

AT-X270AF 28-70 F2.8 f5.6
AT-X270AF 28-70 F2.8 f5.6

f5.6になってもベールがとれませんし拡大してもピントがキリっとなりません

AT-X270AF 28-70 F2.8 f6.3
AT-X270AF 28-70 F2.8 f6.3

f6.3でもベールがかっていますが写り自体は好きなレンズかもしれません

繊細でぼけも綺麗です

AT-X270AF 28-70 F2.8 f8
AT-X270AF 28-70 F2.8 f8

f8ですがキリっとしませんしそれよりも白が滲んでいます

バルサムが完全に切れているとこうなるんだなって勉強になります

AT-X270AF 28-70 F2.8 f8
AT-X270AF 28-70 F2.8 f8

私にしては珍しく景色です

思いのほかちゃんと写っていますが拡大するとキリっとしていないんです

このレンズのバルサム切れが直ったらどんな写りをするのか気になるわけです

修理

気になりつつも半年経ち、めだかの作業も落ち着いてきたのでやっと修理しようと決断しました

f8まで絞らないといけないレンズで600gもあるとか正直ただの苦行ですからね

迷わずキットレンズを持って行きますってことにならないように使えるようにします

修理に関しては記事にするつもりはなかったんですが失敗したんで記事にします

ですので上手くいっているとこまでは写真がありません

レンズ自体は銘板外して抑えてあるドライバー4本外すだけでレンズを簡単に外せるので親切設計です

後玉と中玉のバルサム切れを直すんですがUVレジンを使うことにしました

カナダバルサムだとレンズを加熱しながらバルサムも温めて柔らかくなったらくっつけて空気抜いて冷やすって感じでレンズ買った金額よりは高くつくのでやめました

UVレジンなら固まるまで晴天時3分~30分って書いてあるし、曇りの日だし、太陽光に当てなきゃ大丈夫そうと思い、ダイソーの速乾レジンを使ってみることにしました

理由はいろいろ調べてみると粘度があって空気抜きやすそうだからです

あまりレジンはよくないって記事を見かけますがそれも含めてやってみないとね

ということで後玉は成功しました

この時点までは本当に記事にするつもりはありませんでした

問題は中玉です

ずれてくっついたレンズ
ずれてくっついたレンズ

わかりますかね?

ずれてくっついてしまいました

もうね、中の空気抜いてる途中にびたっと動かなくなりました

その間3秒くらいです

敢えて天気が曇りの日にしたのにふざけんなって思いました

固まるのに3~30分って書いてあるのに3秒で固まりました

急いで調べてアセトンが入っているネイル落としを買いに行きました

ダイソーのネイル落とし
ダイソーのネイル落とし

ネイル落としって爪落としって訳すと劇薬な感じしますよね

買い物から帰ってきたところでアセトンの入れ物買ってないって気づきました

アセトンはプラスチックなんかは溶けるので陶器やガラスが良いです

その辺にあったコーヒーカップで代用です

水槽に入れておけば生き物の隠れ家になるんじゃねって思ったんですがそんなに使用せずって感じで置いてあったものです

アセトンにつけたレンズ
アセトンにつけたレンズ

中玉にコーティングが吹き付けてあってアセトンで全部落ちたら本当に終わりだなって思いつつどぼどぼ注ぎました

上手く外れてくれるか不安ですが2、3日かかるようなので気長に待ちます

こういう時急ぐといろいろやらかしてレンズ割ったりするんで落ち着いて待つのってすっごく大事なんですよね

本当は怒り心頭ですけどね

レジンは薄く塗ると即効で固まるって私は一生忘れません

進捗があれば追記します

なければ上手くいかなかったと思ってください

修理は終わりましたがコーティングがダメになりました

そんな状態で軽く撮ってきたって記事はこちら

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