micro nikkor
顕微鏡の世界がマクロで一眼レフで撮れるような近接写真はマイクロと言うのが正しいようです
ニコンはマクロレンズのことをマイクロレンズと言い続けています
というのもニコンは顕微鏡のレンズを作っているということもあり社内で区別をつけるためというのもあるのではないかと思います
ただカメラ業界は近接撮影用のレンズはマクロレンズと言い続けてますし、ニコンもマイクロと言い続けている感じが頑固な業界って思ってしまいます
今回のレンズは旧製品ページが残っているのでリンクしています
なぜ標準マクロ?
マクロレンズと言えば中望遠の方が使いやすいってのが常識です
実際に私もそう思いますし、半年くらいずっと中望遠マクロを使っていましたが数を重ねて気付きました
被写体とぼけしか写ってない写真って飽きます
撮り方変えれば良い話しですが焦点距離を短くした方が簡単なので短くしました
そこで標準マクロです
使用環境
ニコンのフルサイズ機のD600にフィルター類はつけずに撮影しています
RAWデータからのストレート現像です
f値は実行f値です
作例
開放のf2.8で近接というよりも標準レンズの最短撮影距離に近い位置です
コントラストが低く、色収差も出て、背景の玉ぼけも輪郭に色がついていて正直汚い印象です
続いてf3.2ですがピントは柔らかい印象で解像度バキバキのレンズではありません
背景の玉ぼけは先程とは違い色がつかずに良い印象です
同じくf3.2ですが日陰ということもありコントラストは低いですがそれだけでなく収差がありパープルフリンジがぼやけたみたいなものが出ています
修正できないので厄介で嫌いです
次はf5.6で曇り空ですが逆光の時のようなコントラストの低くなり方をし、色収差も出ています
同じくf5.6ですがコントラストが低くシャキッとしない印象です
f8ですが日差しが出てきたおかげかようやくコントラストが出てきますがピントは絞った程シャープネスが上がっている印象がありません
同じf8ですがおそらくマイクロコントラストが低いレンズなのでしょう
f11ですが写真左側のぼけ方が少し気になります
同じf11ですがそこそこ遠くの背景ですが玉ぼけが騒がしいです
f16でピントが合っているところが私好みになりましたが背景は少し気になります距離次第なので変えられないならレンズを交換します
別のf16で背景がシンプルだと良い感じです
ただこういうのだとわざわざフルサイズ機で撮らなくても良いよなって思います
まとめ
開放付近の写りは好きではありませんし、絞り込まないと良い写りをしません
ですが絞ったところで解像度がバキバキになるわけでもありません
良くも悪くも線が細く繊細な写りをしますがマイクロコントラストは低くソフトな写りになることがあり少し物足りない感じはします
単純に解像感が欲しいならマニュアルフォーカスの55mm f2.8の方が幸せになれます
収差に関しても気になる点がありますし、コントラストも上げたいので少なくともf8くらいまで絞って使いたいです
ただ絞るとぼけが騒がしくなるのできっちり絞り込むか後からRAW現像後をイメージしながら背景に気をつけながら撮る必要があります
描写以外のところでオートフォーカスはボディ内モーターなので現代レンズに比べたら遅いですがそこまで気にならないと思います
どうせマクロ撮影ではマニュアルフォーカスに切り替えると思います
その切り替えスイッチが切り替えにくいことの方が問題です
結局いつでもマニュアルフォーカスで撮るようになります
ただ雨の日は傘を片手にマニュアルフォーカスはきついのでそういう時はオートフォーカスの出番がきそうです
最後になりますがたぶん暫く使わないと思います
現状ではmicro nikkor 55mm f2.8の方が私は好きです