kiev10マウント
前回はkiev10マウントをEマウント化したって話をしました
今回は写りについてですがその前にレンズ情報です
レンズ情報
5群6枚のレンズ構成で絞り羽根は5枚です
製造工場はザヴォード・アーセナルで、現在のウクライナなのでロシアレンズと言うよりはソビエトレンズと言う方が正しいのかなって思いました
しかも今も存在しているらしいです
気になる方はWikipediaへ
1972年製です
コーティングがレッドコーティングと呼ばれるcarl zeissでいうT*コーティングみたいなもので前回どうしてそう呼ばれているのかを推測しました
気になる方は見て見てください
最短撮影距離が0.24mで、m42マウントのmir-1は0.7mなのでかなり近接撮影ができます
しかしコピー元のcarl zeissのフレクトゴン35mm f2.8は0.18mともっと寄れます
ただ焦点距離が少し違うのでその影響がどれくらいあるのか気になるところです
使用環境
ソニーのaps-c機のa6000に改造マウントアダプターを使用して撮影しました
ホワイトバランスは5200Kに設定して撮影しました
作例はRAWからのストレート現像です
作例
近接の梅の花ですが開放付近です
このレンズは絞らなくても開放からシャープな印象です
整理しないと結構やばいぼけ方します
RAW現像でうまいことやれば面白いことができるかもしれません
こちらはf値開放です
ハイライト部分が滲んでいますがピントの合焦部はシャープです
あと木漏れ日や葉っぱの反射なんかは輪郭が若干強めの玉ぼけが出るので開放で撮る時は気をつけないといけません
玉ぼけの確認でピントは最短撮影距離にしてます
これも開放です
ピントがシャープでハイライトの滲み方が良い感じです
あと色付きのゴーストが出ていますが逆光に関しては前回コーティングの説明でフレアやゴーストの出方を紹介しています
これはたぶんちょい絞っています
梅や桜と言った枝に咲く花ってほぼ必ずと言っても良い程、枝が汚く写りがちになります
寄り切れなければレンズ交換した方が良さそうです
結構絞ってた気がしますがこのレンズは少し絞ると色収差が気になりません
開放f値がf2.8なのでそもそもがそこまで出ませんが全く出ないわけではないです
まとめ
近めの写真が多いのは背景整理が正直言って大変だからです
そして焦点距離が37mmなのでかなり近くに寄らないと近接になりませんし、ワーキングディスタンスが短いのでフラッシュをつけるにしても全体に光が回りません
下手をすれば反射でレンズに光が入り込んでコントラストが落ちたり、ゴースト、フレアが発生します
逆光にはそこまで強くはなく、コーティングのせいで赤くなったり色がおかしくなる可能性があるのでRAW現像は必須です
ただ近接時のぼけ感や逆光でのハイライトの滲みはすごく好みです
私の使い方だと使いにくいですが写り自体は結構好きです