レンズ情報
3群4枚のテッサー型らしいです
絞りはクリックがないです
レンズ自体は小さくて軽いですが鏡筒がオリジナルのものではなく別のレンズの流用品でした
それを含めるとそこそこの大きさと重さになります
なのでフランジバックがかなり長いレンズです
補足ですがSteinheil Munchenというドイツのメーカーのレンズです
Steinheil Munchenはシュタインハイルミュンヘンと読みツァイスやライカと同じくらいブランド力があったメーカーみたいです
必然的に写りを期待してしまいます
使用環境
aps-c機のソニーのa6000にヘリコイド付きアダプターをつけて最短撮影距離を稼いで使用しています
RAWデータからのストレート現像をしています
作例とまではいかない試写
まずは順光の開放からです
ピントはシャープですが開放f値がf4.5なので50mmの単焦点のf4.5とかと比べるとキレがないです
ただ等倍で見なければ問題ないですし、オールドレンズにしてはむしろ色は濃い目ですしコントラストもしっかりしています
f5.6でそこまで変化はないですがピントは若干シャープになった気がします
もう少し広い画角の順光ですが良くも悪くもふわっとしています
等倍で見るとピントは合っているんですがふわっとしていて、細かいディテールがないです
あと色収差も出ています
f5.6でもそこまで劇的な変化はありません
f8でディテールが出てきた気がしますが気がする程度です
逆光での描写ですが逆光耐性が全くと言ってないのでレンズに直接ひかりが当たらないように逆光での被写体を選びました
開放ですが花びらにピントが合っています
滲むので色収差がそこまで気になりません
f5.6になりピントがシャープになっています
f8でも滲んでいますが花びらのディテールが出ています
aps−c機ですが周辺を見ていきます
開放ですが意外と写ります
中望遠なので当然といえば当然かもしれません
あとぼけが特徴的です
決して綺麗とは言えませんが面白いです
f8に絞るとシャープさが増しますが滲みもあります
特筆するほどではないかもしれませんが色が濃いです
開放ですが良い感じに赤が映えています
ただディテールがないと言っても過言ではないです
こちらはたぶんf5.6くらいで全体的に色が濃いめなです
次は虹色のゴーストが出ます
ただ逆光耐性がないので被写体がぶっ飛びます
ちなみにゴーストを出すのが結構大変で画角のせいで被写体をうまく入れ込もうとするとゴーストがでなかったりします
まとめ
写りに関してはふわっとしていて優しい描写と言えば聞こえは良いですが細かい描写ができない滲み玉です
女性のポートレートで肌の質感とか良い方に働けばふわっと写るかもしれません
温かい印象が作れるかもしれませんがわざわざこのレンズを使う必要性があるかは疑問です
使用感としてフランジバックが長すぎて使いにくいです
フランジバックが長いということは手ブレしやすくなります
シャッタースピードを上げるとf値を大きくしにくくなります
でも開放f値だとふわっとしてます
そして風が強い日は被写体ブレが起こるのでよりシャッタースピードを上げなくてはいけません
しかもAPS-C機なので焦点距離135mmは1.5倍の200mmになります
ISO感度を上げると画質が悪くなります
風に左右されないものを撮るしかないじゃないかってなりました
順光だと色が濃く写るので夏の日差しが強い日にレンズフードをつけて撮ったらどうなるのか気になります