auto rokkor-pf 55mm
先日、auto rokkor-pf 55mm f2をレビューしましたが今回のauto rokkor-pf 55mm f1.8は似た写りをします
レンズ構成もpfの5群6枚で同じなんですよ
ただ構成図を見て比べたわけではないのでわかりませんがきっと同じわけがないですよね
もちろんf1.8とf2ではf値開放ではぼけの量が変わるので描写が変わります
あと大きく異なるのはf値の刻み方です
f2は2,2.4,2.8,3.5,4.8,5.6,8,11,16,22で
f1.8は1.8,2.8,4,5.6,8,11,16,です
(後から気づきましたが上手いこと加減するとf1.8とf2.8の間で止めることができます)
f2の方の刻み方が珍しいだけですが刻みが多い方が細かい調整ができて嬉しいですよね
Minoltaは現在のソニーなのでFE 50mm F1.8は非球面レンズは使われており、諸収差を補正しているらしいのでもしかしたら買うかもしれません
絞り羽根の枚数
f2は8枚絞りで今回のf1.8は6枚絞りです
6枚絞りなのは後期型で前期型は8枚絞りらしいです
何も調べずに購入したので後になって8枚絞りの方がよかったなって思います
作り
f2の方が筐体面のスペック的にリッチな感じがしますが実際に手に持って比べるとf2は各部分がぐらぐらしてる感じで、f1.8の方がコンパクトで剛性がしっかりしている印象です
この時点でf1.8の優位性は開放f値の明るさと剛性面となっています
(絶対的に絞り羽根は6枚が良いと言う人がいれば絞り羽根の枚数も含まれます)
それでは作例とまではいきませんがテストしてきた写真を見ていきます
撮り比べてはいないのでf1.8のみです
参考にしてみてください
使用環境
sonyのa6000にマウントアダプターをつけて使用しました
撮って出しです
テスト撮影
開放では色収差もあり、輝度差のあるところでは結構パープルフリンジが出ます
ぼけ味はrokkorらしいぼけで、ぐるぐるぼけまではいかないものの、ぐるってしてます
フルサイズ機で撮ればぐるぐる感がもっと出るかもしれません
曇り気味の天気だったのですがコントラストは低めで彩度も低めで、このあっさりな色が結構好きです
ただ開放がf1.8なのでピントピークでも滲む印象があります
左上に実は太陽が入っている逆光ですがレンズに直接入らない位置で撮ってます
直接太陽光が入るとコントラストが激落ちです
続いてf2.8はぼけのぐるぐる感も減り、かなり安定した印象です
玉ぼけの形もバキバキな6角形のぼけではなく柔らかいです
色収差は残っているものの、気にしなくていいレベルかと思います
ピントの合焦部はシャープに写ってますが、ハイライトが滲む印象です
コントラストも上がっています
こうなるとf1.8とf2.8の中間くらいってどうなるの?って思ってしまいますよね
残念ながらテスト撮影を終えてから気づいたので撮ってません
f4だとぼけが引き締まり、後ろの木漏れ日のぼけが6角形ってわかるようになります
引き締まってはいるものの、周辺は流れている感じがします
f5.6になり、シャープなんですが面白みがなくなりますし、ぼけが好みではありません
前期型で絞り羽根が8枚だったらなってすごく思います
それならもう少し面白みがあったかもしれません
被写体を変えまして順光で撮ってみます
逆光気味の時と比べると彩度が上がり色収差も少なめです
それ以外は同じような印象です
f2.8になると周辺以外は良い感じです
あとは絞れば周辺も改善し、被写界深度も深くなる感じです
またまたf1.8の開放に戻りましてぐるぐるぼけでふわふわな感じです
こちらはf2.8です
f1.8とf2.8の間が欲しいってなりますよね
まとめ
タイトルの通りの結論です
描写自体はauto rokkor-pf 55mm f2と比べると大きな変化はないのでf2の方を使いたいってなります
正直、開放f1.8で使う時ってそんなにないです
f2で困りませんし、絞りの刻みが多い方が被写体と背景に合わせて調整できます
f1.8でも上手いことこつを掴めばf1.8とf2.8の間に絞りを調整できるようになりますが気づいたら絞りが変わってる可能性もあります
何より絞り羽根が6枚だと絞り込んだ時に私は違和感を感じてしまいます
買うなら前期型の8枚絞りの方のをおすすめします
ピンバック:MINOLTA MC ROKKOR-PG 50mm F1.4の使いどころをもう一度考えてみた - 郡山めだか