二本目
シュナイダークロイツナッハ(Schneider Kreuznach)の引き伸ばしレンズは二本目です
一本目はcomponon 50mm f4です
50mm f4のマクロ性能がel nikkorやfujinonにはない感じで持っていても良いなって思ったので105mmも購入しました
ただ今回の105mmでマクロを使おうとすると鏡筒が長くなりすぎて扱いにくいので、マクロではない近接撮影で使えるかどうかを試した形になってしまいました
なぜcomponar 105mm f4.5なのか
レンズ構成が3群3枚のトリプレットで張り合わせがないからです
つまりレンズを割らなければ一生使えるわけです
しかも絞り羽根も16枚で絞ってもほぼ円形の絞りで私好みなわけです
ついでに言うと金属鏡筒でプラスチックのように割れることはありません
スペックだけ魅力的なんですけど写真見てもらえると普通には使えないことがわかります
使用環境
Canon 5Dにヘリコイド付きアダプターとマウントアダプターを組み合わせて使用しました
作例
このレンズはf値がどうこう言う前に大きな欠点があります
中央が内部反射によりコントラストが低下しています
別に逆光で撮影したわけではありません
むしろ順光です
焦点距離が長い引き伸ばしレンズで見受けられます
そう考えると普通のレンズの内部反射を抑える技術って考えられているんだなって気づけます
部分修正を重ねると修正はできることがありますが面倒なので普通の写真を普通のレンズに任せた方が良いです
コントラストが低下していますがピントのシャープさを見て頂きたいです
十分なシャープさはあります
やっぱり中望遠のぼけって良いですよね
というかこのレンズのぼけがすごく好みです
多少背景との距離があるとすごく良いです
普段APS-C機使ってるからかもしれませんがフルサイズのぼけってやっぱりリッチな感じしますね
微ブレしてますがこういう色味が最近好きです
こんなコントラストが低くなるなんて逆に個性と割り切ってしまっても良いんでないでしょうか
彩度落として色弄って枯れた雰囲気とかだしてみたりして
どうしようもないデータをどうにか良くしようとするのもポジティブに考えると現像ソフトの使い方を勉強するのに役立つかもしれません
まとめ
おそらく引き伸ばしレンズを購入するのはこれで最後だと思います
引き伸ばしレンズは焦点距離が長くなる程、逆光耐性や内部反射が大きいので屋外で使うのは難しいところがありますし、最近はきっちり撮るよりも収差や歪みを楽しむのも大事だよなってなっています
マクロレンズではない標準レンズや中望遠を漁っていけたらいいなって思います
その前に今回のレンズの反射を抑える工夫を模索してみます
そうすれば私としてはパーフェクトに近い中望遠レンズになりそうな気がします