COMPONON
compononと言えば引き伸ばしレンズの中でも上級で解像力に定評のあるレンズです
ただ今回私が入手した50mm f4は金属鏡筒で絞り羽根の枚数が16枚と多いもので、おそらく古いものになるので解像力は現行のものよりは落ちるかと思います
レンズ構成は何型かはわかりませんか4群6枚構成です
絞っても絞らなくてもぼけは円形ではなく王冠のようにギザギザした絞り羽根ですがボケ自体に王冠はかなり出にくくなっています
何が良いってとても軽いのが良いんですよね
Schneider Kreuznach
シュナイダークロイツナッハ(Schneider Kreuznach)のレンズになるわけですがシュナイダーと言えばライカにレンズを供給しているドイツのメーカーなんです
大判とか中判レンズの方が多いイメージなのであまり馴染みがないですし、ブランド力があって、高級レンズって感じがします
使用環境
APS-C機のa6000にヘリコイド付きアダプターを使って使用しました
作例
開放f値がf4なのでほぼf4で使用したと思います
紫陽花で日陰なんですがRAW現像で色が思うようにいかないくらい青が色被りしているような感じがします
あとはコントラストも低めな印象です
持ち上げると色がきついです
Photoshopなら細かくやれるんでしょうけど月額払うのは嫌なんですよね
日差しがあると割と色は復活させやすいです
色をきつめにしましたがコントラストと彩度のバランスがとりにくい感じがします
古いレンズだからなのか収差も少しあります
若干ハイライトが滲む印象もあり、良いか悪いかはイメージによりますがそれよりも玉ボケが結構うるさい感じがします
引き延ばしレンズを何本が使ってみましたがやはり平面は得意でも立体物の立体感が出しにくい感じがします
背景整理すれば玉ボケが出ないようにはできますが自然の中ではできないことも多々あります
そんなことよりも花の質感が素晴らしいです
撮って出しなんですが赤が綺麗に出ます
良く見ると飽和しているところがありますが赤い色をちゃんと赤く撮るのって難しいんですよね
マクロになればなる程、本来のを発揮してきます
ぼけのうるささも気になりません
ただ二線ボケが割と近いところで発生しているのでやはり立体物は得意ではないのかもしれません
元々はフィルムを引き伸ばすものなのでしかたありません
半逆光のシチュエーションなんですが意外と良い写りをします
こちらは完全に逆光です
壊滅的な写りですが特徴的なゴーストが出ているので上手くやれば面白いことになるかもしれませんがセンサーを痛めるのでやりません
こちらも逆光です
良く見るとセンサーのノイズみたいなのが見えます
こういうcanonの5Dで暗部を持ち上げるとよくこうなりますがa6000でこうなるのは初めてでした
撮って出しなのに花びらの瑞々しさというか質感が素晴らしいです
まとめ
正直言うとかなり期待はしていたんですが山に持って行くようなレンズではありません
背景紙使って花とか撮ったら最高なんじゃないかって思います
あとは平面的なマクロ撮影とかですかね
ただ、色が青っぽくなるのでホワイトバランスしっかりとってやらないとって思います
ピンバック:Schneider Kreuznach componar 105mm f4.5はとても柔らかいレンズ - 郡山めだか