始めてのSIGMA
SIGMAと言えば今だとフルサイズボディのfpやARTシリーズやCONTEMPORARYシリーズの収差を抑える方向でレンズを作るメーカーってイメージですがCarl ZeissとかのOEMレンズを作っていたりもしています
福島県民としては工場が会津にあることも推していきたいところです
AF 90mm macro f2.8
マクロレンズと言えばMACRO 70mm F2.8 EX DG(カミソリマクロ)かTAMRONの90mm(タムキュー)のどっちかって感じですが今回はAF 90mm macro f2.8です
最新のレンズ情報ばかりで詳細を調べるのが億劫ですが調べました
1989年発売で、貼り合わせのない9群9枚レンズ、最短撮影距離が0.32mのハーフマクロ、絞り羽根が6枚、フィルター径は52mm、重さが340g、金属鏡筒で見た目より重量感があり、AF、MFの切り替えスイッチもついています
前玉が伸びるレンズですがピントリングはボデイについたままなので使いやすいです
発売当時はタムキューの柔らかい写りの方が人気があり、あまり目立たなかったレンズらしいです
使用環境
ソニーのAPS-C機のa6000にEFマウントのマウントアダプター経由で使用しました
マウントアダプターでAFは動作するけれど絞りが動かなかったり、その逆もあったりしました
おそらくEFマウントでよくあるSIGMAエラーというものだと思います
絞りが動作するものでもなぜかf2からf5.6までしか動作しませんでした
開放絞りがf2.8なのに
あとマウントアダプターの相性が悪かったのか突然ボディの電源が落ちるので使っていて怖かったです
写り
f値は開放で前ボケもいい後ボケも良い感じです
ピントも現代レンズ程ではないですが私的にはOKラインです
良く見ると蕊に紫色出てます
パープルフリンジのような色収差が出ています
開放なので仕方がないですが撮影中にここまでチェックする癖ってなかなか身につかないですよね
これも開放ですが二線ボケが強烈な作例です
一段絞りでピントは怪しいですがパープルフリンジも多少出ますが開放より安定します
前ボケも後ボケも締まっているのでこういう構図であれば可能な限り開放で撮りたいところです
同じく一段絞りですが過度に加工しましたが色収差が周辺にも中央にも出ますし二線ボケも出ます
周辺と輝度差に気を付ければ良いレンズです
これくらいの背景のボケなら使えます
これくらいに奥に何があるのかわかりつつぼける感じが好きです
そして花びらにきているピントピーク
等倍で見るともう少しシャープな方がキリっとしていて完璧です
二段絞りですがバッキバキになりません
見て欲しいのは葉っぱのとこなんですけど古いレンズなので高い周波数はきっちりしません
まとめ
オートフォーカスレンズと言えども30年以上前のレンズなわけでよくも悪くもバッキバキにならない中望遠の柔らかいレンズです
個人的にはTamronの90mmf2.8よりは前ボケも後ボケも好みなので木々の中に入っていっても使いやすいレンズです
ただ注意として周辺と輝度差に注意する必要があるってところですかね
色収差は絞ればなんとかなるって感じで
いつかARTの70mmマクロ欲しいよね