ニコンのHPの旧製品にデータが残ってました
https://www.nikon-image.com/products/nikkor/fmount/ai_micro_nikkor_200mm_f4s_if/
200mmの単焦点レンズは初めてでしたがAPS-C機で使用したのでフルサイズ換算300mmになるわけですが私が今回手に入れたものは前玉に端に傷があり、内側のコーティングにもダメージのあるものでした
APS-C機なので影響はなかったと思うんですがそんなことよりもフルサイズ換算300mmの単焦点は扱いにくく自分が今どこを撮っているのかがわからなくなることが頻繁にありました
ズームレンズなら一回引けばわかるのにって何度も思ったんですが無い物ねだりしたって仕方ないので早速写真を見ていきます
使用環境はAPS-C機のD3300にFマウントなのでそのまま直につけています
jpg撮ってだしやソフトの自動調整でさくっと補正したものを載せていこうかと思いますが電子接点がないのでf値が不明ですし、覚えている範囲で書いていきます
まずは開放
ちょいと離れたところの被写体で開放ですが酷いです
コントラストも低く、色収差もあり、ぼけも汚いです
それもそのはずで近接特化のレンズらしいです
開放の近接です
柔らかいと言えば聞こえは良いですが滲みます
本当に近接特化なのか怪しくなります
二線ぼけも気になるところです
絞っていきます
1枚目より近い被写体でたぶん1つか2つくらい絞っていると思います
コントラストは良くなりましたがぼけは酷いですし、まだピントも合わせにくいです
枯れた紫陽花の花で絞っていますが等倍で見るとピントが甘い印象です
等倍で見なければ良いって話かもしれませんが等倍でしっかり写っているかは私からしたらかなり重要です
葉っぱの質感が良い感じですし、Nikonのレンズなので緑色はやはり得意なのかもしれません
上げ足を取るようですが薔薇の日差しが当たっているところが滲んでいるような気がします
絞ってマクロ撮影
白い被写体ですが滲むことなく柔らかい質感が出ていると思います
解像感もしっかりあり、ピント合掌部分では200%以上拡大しても解像しています
続いて同じような紫色の花です
これぞマクロレンズって感じですよね
ちなみにこの植物は葉ボタンとか花キャベツと呼ばれるらしいです
絞り込んでフラッシュ
カメラについてる簡易のやつをバウンスさせずに直接当てていますが焦点距離が200mmなので意外とギラつきません
ただこのレンズ持ってくくらいなら違うレンズでストロボ持ってった方が良いんじゃないかって思います
まとめ
micro nikkor 55m f3.5とは違いギラギラの解像特化ではなく柔らかい質感のものを得意とする近接特化のマクロレンズだと感じました
二線ぼけが出やすく、結構な確率でボケが乱れます
絞り開放ではコントラストが低く、少なくともf8より絞らないとコントラストが安定しない印象です
絞り込んで使うことで魅力が増しますが絞ると背景がぼけないのであと一歩近づけないって被写体にしか使いどころがないです
背景を完全にぼかしてって使い方をしたいなら100mm前後のマクロレンズの方がはるかに使いやすいですし、そもそもぼけが綺麗ではないので限定的な使い方しか今のところ思いつきません
また、手振れ補正がない望遠レンズなのでシャッタースピードは速めに設定しないと手振れしやすいですが絞って使う前提のレンズなので三脚立ててシャッタースピードを稼いでじっくり撮ると良い作品が作れるレンズだと思います
軽い気持ちで手持ちでスナップ撮影で持ち出すようなレンズではないと思いました
あと何よりも撮っていてテンションが上がりません
まだレビューはしてないんですけどキットレンズの55-200mmにマクロフィルターつけた方がコントラストも高く、手振れ補正もオートフォーカスもズームもついているので使い勝手が良く、重量も軽くて良いと思いました